お寺で婚活できるって知ってますか?
「お坊さんが嫁探しをするの?」
「罰当たりじゃない?」
そんな声が聞こえてきそうですね。
でも、違います。
寺コンと呼ばれる、お寺での合コンは高い競争率を誇る人気婚活ツールなんです。
仏様の見守る中、どんなことが行われているか気になりますね。
お寺は縁を結ぶ場所
あなたは最近お寺に行きましたか。
初詣や厄除け祈願などは神社へ行きますよね。
お葬式でお経をあげてもらうくらいしかお寺との関わりがない人も多いですね。
でも、昔は地元の人同士の縁組をするのもお寺の住職さんの役割だったんですよ。
合コンという形で男女の縁を結ぶのは、昔からのお寺の役割に合っているとも言えますね。
寺コンってどんなの?
寺コンのパイオニア的存在は「吉縁会」です。
静岡県の龍雲寺(りょううんじ)で行われたのが始まりで、現在は全国の臨済宗妙心寺派のお寺に広がっています。
吉縁会は次のような流れで行われているようです。
- 各自でお寺に行く
- お参りと良縁祈願
- 仏教体験(法話を聞く、数珠やお守りを作るなど)
- 談話時間(1対1、グループ)
- 連絡先の申請(交換ではない)
寺コンに参加するには
吉縁会に参加するには、まず登録会に行って会員にならなければいけません。
登録の際には厳しい本人確認や婚活に対する意思確認もあるようです。
登録会で会員になると、吉縁会に応募できます。
しかし、この吉縁会は大人気で定員の3~10倍の応募があるそうです。
ダブルで落選しました…(;_;)#吉縁会 pic.twitter.com/adIyjyhAlW
— ぴょんのり (@nori_9198) September 6, 2019
でも、落選した人が次回は当選しやすくなるんだね。
高い倍率のなか、当選した男女各30~50名ほどが当日顔を合わせることになります。
合コンというより婚活パーティみたいだな。
人気の理由
参加するのも難しい、それでも人気がある理由は次のようなところです。
- 破格の価格設定
- 婚活に本気度の高い人が多い
- アドバイスをもらえる
- 成婚実績がある
何と言っても費用の安さが人気の理由です。
入会費などは一切かからず、参加当日に3000円支払うだけです。
結婚相談所では成婚した場合などにも費用が発生することがありますが、寺コンではありません。
高額な費用をかけたくない人にはぴったりですね。
また、参加するための登録会が年2回しかないため、本気で結婚したい人が集まる傾向にあるようです。
東京の登録会では2時間待ちの行列ができることもあるそうです。
登録するために長時間行列に並んで、さらに倍率の高い抽選に当選した人だけが参加できるんですね。
運営するお坊さんからのアドバイスも好評です。
事前に清潔感のある服装で参加するよう連絡があるのはもちろん、
「あそこにフリーの女性がいますよ」
「後悔のないように、たくさんの方に声をかけてください」
談話時間にはこのようなお坊さんの声が飛び交います。
奥手な人も背中を押されて、異性と話をするきっかけになりそうですね。
成婚報告の義務はなく成婚率は不明ですが、1200名以上が報告しているようです。
参加人数が多い
吉縁会は地域による差があるものの、参加人数が多いです。
出会いは多そうですが、どれくらいの異性と話せるのか気になりますね。
ただ、仏教体験の時に隣だった人とはたくさん話ができました。
簡単な説明書きをもとに水引を作らなくてはいけなかったので、自然と隣の人と話し合いながらの作業になりました。
特定の人とは仲良くなれそうですね。
ただ、体験で一緒になった人とはその後お話しする時間がないのが残念です。
その後の1対1の談話時間は5分ずつ男性が入れ替わるので、あまり深い話はできませんでした。
フリーで話す形になると、全員とはとても話せません。
フリータイムにどれだけ声をかけられるかで、出会える人数が変わりそうです。
参加人数が多いので、時間内に全員の人柄を知るのは難しそうですね。
特徴的な連絡先申請
談話時間が終わると連絡先を申請します。
交換ではなく、申請というところに違和感を感じませんか。
これは吉縁会最大の特徴です。
男女それぞれ異性の参加者の封筒が置かれた部屋に案内されます。
封筒には名前と顔写真があるので、気になる相手に自分の連絡先を教えられるのです。
自分の名前とメールアドレス、LINE IDを書いたカードを封筒に入れて連絡先申請となります。
なぜそう思うのですか。
確かに全員と話せるわけではないので、連絡先だけでも渡しておくというのは良さそうですね。
たくさん入れている男性を見て、失敗したなと思いました。
名刺なら持っていたんですが、個人情報にかかわるのでダメだったんですよ。
連絡先を封筒に入れた後は、自分の封筒を受け取って帰ります。
その場でマッチングなどはないんですね。
できるだけたくさん連絡先を渡しておけば、良縁が舞い込むかもしれませんね。
一方通行の思いが成婚のきっかけ
特徴的な連絡先申請のおかげで、思いがけない出会いにつながります。
自分がカードを入れた人からカードをもらえれば、早速連絡しようと思えますね。
でも、入れていない人からのカードは自分にとって、想定外の出会いになります。
それをどうするかは自分次第です。
実は成婚者のなかには、片方がカードを入れていたことから始まった方も多いそうです。
いわば片思いから始まるご縁ですが、それを大事に育てていくことが結婚につながるんですね。
周りの知り合いは婚活パーティーや街コンに行く人が多かったのですが、そういうところよりも落ち着いた人が多い印象です。
当日は連絡先を一方的に渡すだけで、彼女からはカードをもらえなかったのですが、後日連絡がありました。
彼女は本命の人とのやり取りがうまくいかなくてこちらに連絡をくれたようです。
まだ結婚の話は出ていませんが、うまくいくといいなと思っています。
その場でのマッチングがないので、本命以外の人と良い縁が結ばれることもあるのですね。
寺コンに向いていない人
吉縁会以外に、別の宗派でも実施されている寺コンですが、参加に向いていない人もいます。
注意ポイント
- 事前準備ができない人
- 条件重視の人
- 短期間で婚活を終えたい人
事前準備ができない人
寺コンの参加者はプロフィールや連絡先カード、カードを入れる封筒を自分で用意しなければなりません。
異性が50名参加の場合は、50人分のプロフィールや連絡先カードを準備する必要があります。
手書きでも構いませんが、同じものを50枚ずつ用意するのは大変な労力がかかります。
- 簡単なデータ作成ができる環境がない人
- 忙しすぎて時間が取れない人
こんな人は参加が難しそうですね。
当日まで1週間しかなく、急いでプロフィールやカードを作りました。
本当はカードを入れる封筒も含め、すべてに顔写真を付けたかったのですが、時間が足りませんでした。
顔写真を付けていれば、もっと連絡をもらえたのではないかという心残りがあります。
でも、自作するのに時間がかかるのは大変。
条件重視の人
話のきっかけになるプロフィールが自作なので、年齢や職業を書いていないこともあります。
相手に一定の年収を求める人など条件重視の人は寺コンに向いていないと言えますね。
その時は詳しい仕事内容や年齢は聞かなかったのですが、印象が良かったので連絡先を渡しました。
後日メールのやり取りをしてみると、40代の派遣社員ということがわかり、とても驚きました。
年齢や職業にこだわらないつもりでしたが、結婚を前提にお付き合いしようとは思えません。
派遣社員だとわかっていれば、連絡先を渡すこともありませんでした。
あとで詳しく知るとびっくりすることもありそう。
短期間で婚活を終えたい人
寺コンはお坊さんの仕事の合間を縫って行われます。
そのため開催日が限られており、繁忙期である盆正月には実施されません。
そのうえ競争率が高いので、いつ参加できるかもわかりません。
1年以内に結婚したい!
などの熱い思いを持っている人には向かない婚活方法ですね。
気長に結婚相手を探せる人や、他の婚活ツールと併用する人などの利用が良さそうです。
まとめ
寺コンは合コンというより婚活パーティーに近いものでしたね。
たくさんの参加者と一度に出会えて、費用が安いのはお得です。
その反面、参加までのハードルが高いので、簡単な婚活方法ではなさそうです。
条件重視で早く相手を見つけたいなら、マッチングアプリの方がおすすめですよ。
寺コンよりもっとたくさんの登録者の中から、希望の相手を探せます。
気になる人に思いきって連絡してみるのは寺コンと同じですね。
僕もマッチングアプリで希望の相手を見つけられました。
良ければ読んでみてください。
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